[読解] 戻ることは遅くない--三井寿 #漫畫日語
「先生、バスケがしたいです。」このセリフは漫画の名言集トップ10に入るといっても過言ではないだろう。若い頃の日々をどれだけ励ましてきたろうか。
三井の初登場と言えば長髪、前歯なし。不良のチンピラと一緒に湘北高校の体育館に乗り込み、とてもおっかない様子で登場する。キャップテンの赤木はすぐ部員に体育館の窓を閉めることを指示し、ほかの先生に館内の事情が外漏れしないようにした。
三井とその連中は湘北バスケ部の部員を殴った。喧嘩をしない弱小な部員とマネージャーの彩子にも手をだした。桜木、流川、洋平、リョータは大けがをし、大量な出血をした。
三井の目当ては二年の宮城リョータだ。宮城は今年全国制覇を目指す湘北バスケ部の重要メンバーであり、それは三井にとってはとてもたまらないことであった。なぜならば、三井は中学の時からシューターとして注目されていたが、湘北に入学した直後、けがでリングを去ったからだ。
三井は中学最後の試合で逆転のスリーポイントを打った。12秒、1点差、万事休す、誰もが試合をあきらめていた。リングの外にボールは飛び、三井は飛び出した。その時の一言。
「最後まで、希望を捨てちゃいかん。あきらめたら試合終了だよ」その言葉は試合を変えた。そして三井を変えた。
安西先生が三井を大きく変えたというのは間違いないであろう。戻ってきた三井は髪をバッサリ切り、心を入れ替えて試合した。二年のブランクがあるため、スタミナ不足というハンデもあるが、むしろそれがみっちゃんを「炎の男」に磨き、それはとてもカッコイイものだ。